【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第4章 Emotions and heart
「…やはりそんなことだと思ってましたが…アカギさんはなんとも思ってないと思いますよ。」
「そうですよね。思ってないですよね。」
「それが普通だと思っている方ですから。」
「え。そうなんですか?」
あんなに何時間も喋らないのが普通なのだろうか?
疑問に思った。
でも次の一言ですぐに納得出来た。
「アカギさんは昔から孤独だったのですよ。」
話によると、成績も優秀で機械いじりも得意であったアカギはポケモンと戯れている事が多かったが、人間関係は非常に悪くいつも1人ぼっちだったようだ。友達も出来ない中、孤独だったアカギはもりのようかんでポケモンのロトムと遊んでいたりしていたらしい。
柊は深刻そうな顔をしていた。
(知ってたらもっと勇気持って喋れていたのに…。)
「お願いします、柊さん。」
深々とフラダリは頭を下げた。
「私とアカギさんとはどうしても性格が合わないのですが…放っては置けない。…貴女だけでも心を捨ててしまった彼と仲良くして欲しい。」
心を捨てた彼に彼女が立ち向かえるのか?
彼と仲良くなれる保証なんて本当にない。
逆に嫌遠されて、もう二度と話さないかもしれない。
それでも、彼女は静かに頷いたのだった。