【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第4章 Emotions and heart
苺のクッション。
リボンの枕。
レースの布団カバー。
淡い桃色の壁紙。
(女性というよりかは女の子らしい部屋だな…。)
お待たせしました、と整えたメイクでお茶を持ってくるとテーブルの上に置いた。
「…子供か。」
「え、いきなりどうしたんですか?」
「部屋がとても女の子らしいと思ってな…。」
「こういうのとか、女の子らしさ出てますよね??」
苺のクッションを持ってギュッと抱き締める柊。
「これ、私が作ったんですよ!」
「ほぉ…お前が…。」
(随分良く出来ている。)
これを、商品化に出来ないだろうか。
検討してみよう。
「どうですか?」
自分の世界から彼女が覗き込んできた。
サカキは感心しながらも表情は崩さずに淡々と言った。
「悪くは無いだろう。なかなかの出来栄えだと思う。」
「でっしょ〜ぉ?」
最近、サカキに対しての口調が崩れてきた気がする。
打ち解けてきた証拠なのだろうか。
柊はフフン、と褒められる自信があったような表情で自分の手を腰に当てた。
(いかん。用があったんだ。)
「そうだ。柊、最近アカギとの仕事順調か?」
「ん〜。」
サカキが仕事の話に話題を転換させると彼女は顎に手を当てる。
「仕事は順調ですね。」
仕事は。
…ではアカギとは?
サカキにとってはそこが1番の疑問であるのだろうに。