【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第4章 Emotions and heart
仕事は本当に順調だった。
色んな人の個人情報をハッキングして盗み取ったりしつつ、各地方の動向、そして家の見張りなど淡々と行っていった。
「…。」
「…。」
仕事中、アカギとのやりとりは一切ない。
この前に通じ会えたと思えた柊。けれど勘違いだったようだ。
鳴り響くキーボードを叩く音。
柊は隣に座っているアカギを見るが話しかけてくる気配がしない。
(なんで…こんなに静かなの…!)
いつもの自分はもっと元気にその場を盛り上げるだろ!
静かな場所が苦手な彼女。こんなに静かだと話し掛けるのにも勇気がいる。
本当にどうしようか…柊は考えた。
(そもそもアカギさんの事全然分かってないし、気持ちも全く読み取れない…もしかして気まずいって思ってるのも自分だけだったり?!どうにかして喋りたいけど話し掛けるのにも勇気がいるし…。)
色々思考はしたものの、結局その日も話が出来ずに終わってしまったのである。