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【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】

第2章 Can not I go living!?


「なんだ、サカキ。珍しく私を呼ぶなんて。貴様、手を掴むのは気持ち悪いから辞めろ。」

「この子に料理を作ってくれ。頼む。」

「何故私がやらなきゃならん!大体こいつはお前の客…」

理解不能だった。
小さい小顔には似合わない大きな眼鏡。
全身赤で埋め尽くされた容姿。
まさかの七三分け。

「あのぉ〜、誰です?」

「何、私を知らぬと言うのか?!」

揉め事の途中、柊を睨み付けながら挑発する男。
言い返そうと口を開けようとした時、すかさずサカキが言った。

「こいつはマグマ団ボス、マツブサだ。こう見えても男だ。」

「どこをどう見れば女だというのだ?!阿呆か、貴様ぁ!」

古風な喋り方が特徴的なマツブサは眼鏡を上げながら嫌そうな顔をする。

「そう嫌そうな顔をするな。マツブサの料理は格別だ。」

「私だってポケモンと大地の共存についての研究をしなくてはならん。」

「1日ぐらい休め。あ、あとお前もスマホ持ち始めて分からないこととか有るだろ?柊に聞けばいい。」

「いつから、そいつと親しい仲になったのだ?」

「細かい事はいいから、頼む。」

仕方がない。そう思ったのか呆れた顔でサカキを見ながらこの部屋の先にある台所へと足を運んだ。

「キッチンってあるんですね。」

「あるに決まってる。各部屋1つずつな。」

「は?!そんなにあるんですか?!」

「顔も見たくないって奴がいるからな。うるさいから作ってやった。余計な支出しか出ない。」

想像以上に凄いところに来ちゃったのかも…包丁を使っている音を聞きながら柊は頬を掻いた。
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