第1章 紅茶
「イチゴの味するでしょ」
「とっても…」
「今、興奮してるでしょ」
「はっ…」
図星を突かれて黙ってしまう。
「媚薬入りの氷」
「え…?」
ベッドについて無抵抗な私を寝かせた。ここは…、クザンさんのベッドだ。すごく広くてふかふか、そしてクザンさんの匂いがさらに私を興奮させる。
「ふっ、あ…クザ…」
今のアンナ、色っぽいよ。そう耳元でつぶやかれると、ぞわぞわと背筋に何かが走る。
「いや、だぁ…も、無理」
「これからだってのに、無理とかいっちゃダメでしょうよ」
そういってクザンさんは私の手を自身へと導いた。ただでさえ大きい彼のが、いつもより大きくなっている。
「アンナちゃん見てたらこっちまで興奮したんだよ」
「な、によ本当…」
敏感になっている私の首元にたくさんキスを落としていく。強く吸ったり、舐めたり、を繰り返すその動作がもっと私を高めていく。
「も、や…」
風呂上りのため、Tシャツの下は何も着ていない。一枚だった。クザンさんの目線がどこにあるのか、もうわかる。さっと胸元に手を置いて隠す。が、それはクザンさんの手でどかされる。左手一本で私の頭上に両手を拘束した。
「媚薬、入ってるからピンってたってるじゃない」
「み、ないでよ」
「かわいいよ」
そういってTシャツの上から胸の頂をジュッと音を立てて吸った。
「ひゃぁあッ、あ…ん!」
性感帯であるそこを吸ったり、舐めたり、舌で転がされたりしている。反対側はもうTシャツの下から手を入れて指で器用に弄る。
「ん、あッ…や、ぁ」
「いい声、出すなァ」
いい加減、腰のあたりが疼いてきている。クザンさんは私の足の間に入っていて、まるで疑似的にしているかのようだった。
と思っていたらクザンさんの腰が私に押しつける。大きな彼のが私のショートパンツ腰に伝わる。
「こうしてると、疑似的にヤってるみたいだよな」
ぶんぶんと首を横に振る。考えていることがもう似てきている。その間も、私の胸の愛撫も止まらない。