今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第2章 執務室で、甘く…【中原中也】
珈琲をサイフォンで淹れると時間がかかるので、コーヒーメーカーでさっと淹れる。
確か彼は、角砂糖ひとつと、ミルク少々…ブラックに近めの、けど甘味もあるのが好みだったはず。
「よし。出来た」
トレイに珈琲を乗せて、執務室まで運ぶ。
ノックを二回すると、彼の入れ、という声が聞こえたので、部屋に入る。
「なかは…じゃなくて、中也さん、珈琲、淹れました」
「おう、ありがとな。助かる」
彼は珈琲を一口飲んで、再び作業に取り掛かる。
机の上に散らかっている書類を整理したり、部屋の掃除やベッドシーツの交換、色々な雑務をする。
その間も、彼はひたすらに書類作成していた。
たまにパソコン前で唸ったり、ペン片手に机に突っ伏したり。仕草一つ一つが少し可愛らしい。
けど、流石にしんどそうで、見てられなくなったので、彼の肩でも揉むことにした。
背後に周り、肩に手を添える。
「中也さん、肩揉みますね、」
「うぉぉ…サンキュ、気持ちぃーわ…」
彼は動かしていたペンを止めて、目を瞑って背もたれにもたれる。肩はバキバキに凝っていて、驚いた。
「な、蛍…もっとマッサージしてくれ、腰とか」
「もちろん、ですよ?ベッド行きますか、」
中也さんは、すくっと立ち上がり、ベッドに飛び込む。