今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第4章 ホテルで、嫉妬深く…
「ん、ん、いたい、ああっ」
「うご、くぞ?」
ゆるゆると動き始めて、律動を感じる。
無意識に奥まで入った彼をきゅうきゅうと締めつけてしまうと、彼は辛そうに、私の顔を見て、締め付けすぎだと笑う。
その笑顔でさえも胸が詰まるほど愛しくて。
だいすき、中也以外考えられないの、
私には中也しかいないの。
「き、もちぃよ、ちゅ、や…だいすきぃ」
「俺も、だ…気持ちいい。手前が好きだ、愛してる」
だんだんと早くなる彼の腰の動きに、なんとか付いていこうと必死になって、拘束されたままの手でシーツにしがみつく。
ぐちゃぐちゃと水音をたてて、結合部が激しく動く。
気持ち良すぎて、もう声を抑えることもしなくなった。
本能のままに、思いのままに体を彼に委ねる。
すると彼は、もう我慢出来ないと言った表情をして、
「なぁ、なかに、出しても、いい、か?」
そう言った。こくん、と小さく頷く。
「いい、よ、だして?ちゅやの…あったかい、の」
やっとの事でそう言葉を紡ぎ出すと、彼はさらに律動を早める。もう気持ちよくて気持ちよくておかしくなってしまいそうだった。
そして、私が達すのとほぼ同時に、彼の欲が私の中に吐き出された。熱くて、気持ちよくて、不思議な感覚。
「はぁ、はぁ…ッ、手前の、中…気持ちよすぎて。すまねぇ、つい、」
達して意識を失いかけた私の首筋に優しくキスを落として、頭を撫でてくれた。そして、優しく腕の拘束を解く。
「…可愛い。手前は可愛いんだ。
ホントは、俺以外に、見せたくないくらいだ。」
「ん、ぇ…?」
「嫉妬深くなる…んだよ。手前のことになると…さっきお前といた奴も殺してぇくらいな。
めんどくせー奴でごめんな」
「ううん、めんどくさくなんて、ないよ」
力の入らない腕で、彼の頬を撫でた。
「…手前可愛すぎ。ホント…無意識ってのがタチわりぃ。」
よく、わかんないけど。
中也が私のことを愛してくれてると、分かった。
結局お互いに、お互いが大好きなんだって、分かった。