第15章 「ジャキリーン!ハートをまもりぬけ」
―――放課後―――
さて、アミィさんに言われたところに行こうかな
「さーん」
『………』
「もう帰っちゃうの~?」
『…用事あるから』
「でも…そんなたいした用事じゃないんでしょ??」
『…大切な用事…だから…友達と約束してるの』
「さんに私たち以外で友達がいたなんてびっくりー!私たちにも紹介してよ」
『…………』
は教室の扉に向かって歩き出した
「はいストーップ」
扉の前に1人が立つ
『だから今日は約束が…っ』
「そんなの知らない。嘘つきな人はお仕置きしなきゃ」
『嘘つきって何…!私は何も…!』
1人が後ろからを押さえつけた
『離して…!』
ガチャッ
バタンッ
ガチャッ
『ちょっと…!開けてよ…!』
掃除用具ロッカーに閉じ込められた
『出して!!ねぇ!!』
「しばらくそこで反省してなさい」
「「「あははははは!!」」」
声が遠くなる
『うそ…行っちゃった…』
涙が溢れる
『(泣くもんか…。絶対に泣くか…っ!!あいつらが笑うだけだ…!!絶対泣かない…!!)』
は唇を噛み締めた
『出して!!誰か!!』
しかしもう下校の時間だ
もう生徒がいるわけがない
『明日まで…このままか…』
見つかったら見つかったで関係ない顔するんだろうな
『まぁいいや…。とにかくここからでなきゃ…』
は押したり足で蹴ったりするがまったく開かない
『どうしよう…アミィさんとの約束が…』
足の力が抜けて座り込む
『何か…ボーっとする…』
掃除用ロッカーには空気を通す穴がない
『このままじゃ…窒息死だ…』
のネックレスが光りだす
『こんなときに…デーボス軍…!?』
立ち上がろうとするが、ふらついて立ち上がれない
『どうしよう…』
携帯さえあれば…
でも携帯やガブリボルバーはカバンと一緒にロッカーの外…
『とにかく…空気を…』
扉のすき間から空気を入れようとするが頑丈な扉はすき間もない
『本気で死ぬんですけど…』