第54章 「ブレイブにつたわれ（空蝉丸寄りの方はこちらへ）」

―――当日―――


待ち合わせの場所へ向かう

『ちょっと早かったかな……あれ？』

待ち合わせ場所には空蝉丸の姿が

『空蝉丸さん！もう来てたんですか！』

空蝉丸「殿！待ちきれなくて早く着きすぎたでござる…」

『ふふっ、お待たせしました』

空蝉丸「いや！いいんでござるよ！殿は今日も可愛いでござるな！」

『えっ…』

空蝉丸「では、向かうでござる！」

2人はスイーツビュッフェへ向かい、様々なスイーツを楽しんだ

空蝉丸「お腹いっぱいでござる！」

『はい！美味しかったですね〜！』

は普段履かない靴を履いたせいで靴擦れを起こしていた

『（痛い……ちょっとお手洗いかどこかで…）』

空蝉丸「殿」

『はい？』

空蝉丸はの手を引いてベンチへ

『空蝉丸さん…？』

空蝉丸「失礼」

空蝉丸はを座らせ、足を持って靴を脱がせた

『あ…！』

空蝉丸「ずっと我慢されていたでござろう？拙者、絆創膏を持っているでござるよ。家に帰ったらちゃんと洗うでござる」

『ありがとうございます…』

空蝉丸「拙者とのお出かけに…おしゃれして来てくれたのはとても嬉しいでござる。でも…ケガしたら拙者…悲しいでござるよ」

『空蝉丸さん…』

空蝉丸「殿は拙者もにとって大切なお方でござるから…」

『それは…アルトの生まれ変わりだからですよね…』

空蝉丸「え…？」

『（しまった…つい口に…）』

空蝉丸「違うでござるよ」

『！』

空蝉丸「殿が大切なんでござるよ。拙者… 殿のことが好きでござるから…」

『え…？』

空蝉丸「殿」

空蝉丸はの手を取った

空蝉丸「お慕い申し上げているでござる」

『…っ！』

は空蝉丸に抱き着いた

『私も…！空蝉丸さんのことが好きです…！』

空蝉丸「…！」

空蝉丸は優しくを抱き締めた

空蝉丸「拙者は…こんなに幸せでいいのでござろうか…」

『もちろんです！私も…今すごく幸せです…！』

空蝉丸「一緒でござるな」

『はい』