第45章 「たましいのつるぎ!うなれストレイザー」
トリンとは母親の会社に来ていた
部屋から怒鳴り声が聞こえてくる
『(家族には…いろんな形があるとは思うけど…家族ってこんなに悲しい喧嘩をするものなの…?)』
小さい頃から親がいなかったにとって初めての感覚
見たことのない家族の形だった
ソウジ「もうやめてくれ!!何度同じことを繰り返すんだ……父さんと母さんのバカ……こんな親なら…俺はどっちも嫌いだ!!」
『!』
「落ち着くんだ。ソウジ」
ソウジ「その声……!」
麗子「あなたが戦隊の司令官…?」
トリン「あぁ。トリン……鳥居と申します。獣電戦隊の創設者です」
ソウジはトリンに近づき細い声で話した
ソウジ「トリン…その姿は…」
トリン「鉄砕に頼んで幻術の力を込めてもらった。人間たちには…私がこの姿に見えている」
ソウジ「何でも…」
『ごめんね、ソウジくん助けたくて来ちゃった』
麗子「で、私たちに何か?」
トリン「その前にソウジ、君を叱らなければいけないな」
ソウジ「え…?」
『…?』
トリン「どんなことがあっても、自分を産んでくれたご両親を詰るべきではない。彼らがいなければ…君はいないんだ」
ソウジ「……そう…だね……ごめん。父さん、母さん」
ソウジは頭を下げた
トリン「お父さん。お母さん。誰でも…男子にとって、父は超える目標であり、母は理想の異性なのです。ソウジはただ…愛するお二人が争うのを…見たくはないだけではないですか?」
源流・麗子「………」
源流「麗子……私たちも反省しなくてはならんようだ…」
麗子「えぇ…この方は立派な指導者だわ……。笠に着て…私達を非難することもできたのに…ソウジを諌めることを優先した…」
ソウジ「父さん…母さん…」
源流「あなただったのですね。ソウジに新しい剣を教えて頂いてるのは」
源流は頭を下げた
《女神と悲しみは頂いていきます》
外にマントの人物が現れ、源流と麗子、を連れ去った
ソウジ「父さん!母さん!!」
トリン「いかん…!この姿だと敵の気配を感じられないのか…!」