第45章 「たましいのつるぎ!うなれストレイザー」
女性はソウジの腕を掴んでみんなを横切る
「あなたたちにも、あの頑固者の父親にも」
アミィ「あ、あのちょっと…!」
「代金はお支払します!」
女性はテーブルに札束を置いて店を出ていく
アミィ「そうじゃなくて…!」
みんなはソウジたちを追いかけた
『…?』
何かの気配に後ろを振り返るが何もいない
『(気のせい…かな)』
―――スピリットベース―――
空蝉丸はソウジが母親に連れ去られたことを知らせに行った
イアン「思い出したよ、丹波麗子。ファッション界を牛耳るカリスマデザイナーだ。まさか彼女がボーイの母親役だったとはな」
アミィ「ソウジくんをファッションモデルにするんだって」
トリン「ファッションモデル?ソウジをか?」
ノブハル「うん。しかもあらゆる法的手段や資金を用意して、別れた夫から息子を取り上げるための準備をしていたらしいんだよね〜」
トリン「それで…ソウジは今どこに」
ダイゴ「おふくろさんの会社だ。必死で説得したんだけど…逆にやり込められちまって……」
―――――
《どうしてもそんな危険な戦いにソウちゃんを巻き込もうって言うなら、責任者を呼んでらっしゃいよ》
ダイゴ《んっん、それなら俺だ!》
《あなたはただのリーダーでしょ?戦隊の責任者よ》
そう言って車は去っていった
―――――
イアン「はぁ…」
アミィ「でもトリンが行ってもびっくりさせちゃうだろうし…」
トリン「うーん…」
空蝉丸「各々方!」
『おかえりなさい、空蝉丸さん』
空蝉丸「ソウジ殿のお父上がお怒りになって飛び出して行ってしまったでござる!!」
ダイゴ「先生が!?」
『大変…!』
ダイゴ「うーわ…増々やべぇよ…!あーー!どうしよう!」
『!』
トリン「この気配は…!」
イアン「オーマイ…こんなときにデーボス軍か…!」
トリン「そうだ!みんな、ソウジのことは私に任せて行ってくれ!」
ノブハル「よし、じゃあここはトリンあえず、トリンに任せて!」
ダイゴ「すまねぇ頼む!」
トリン「あぁ、空蝉丸」
空蝉丸「何でござるかトリン」
トリン「マキシマム獣電池を貸してくれないか?」
空蝉丸「?」
『トリン、私も一緒に行ってもいい?』
トリン「…?」