第45章 「たましいのつるぎ!うなれストレイザー」
―――スピリットベース―――
トリンが手を翳すとテーブルに映像が浮かび上がった
トリン「ダンテツから画像が届いた。彼は最後の大仕事に挑むべく、世界を駆け巡っている」
ダイゴ「相変わらずだなぁ〜。目標は同じ、打倒デーボスってことか。俺も親父に負けてらんねぇ!」
ソウジ「…羨ましいな。自分の父親と一緒に戦えるなんて」
ダイゴ「ソウジだって、最近源流先生と上手くいってんだろ。お前が怪物と戦ってること、薄々知ってたしな」
ソウジ「そうだね…。最近はすごく俺の剣を褒めてくれるよ。トリンとの特訓も見抜かれてたし…。怒られると思ったんだけど…」
―――――
ソウジ《父さんごめん…!実は俺…》
源流《いや、構わんぞ。新しい師匠の技を組み入れることも…我が流派の基本を極めた今のお前なら可能だろう》
ソウジ《父さん…!》
源流《だがもう一息だな。その秘剣を完全に会得するには……後は魂だけだ》
ソウジ《魂…?》
源流《うん》
―――――
トリン「さすがお父さんは達人だな。君にあと1つ足りない何かは恐らく精神的なものだ。それがトリニティストレイザーの踏み込みを微かに甘くしている」
ソウジ「踏み込むための魂…?……俺に何が足りないんだろう…」
『(ソウジくん…)』
―――TIGER BOY―――
ソウジはいつものクリームソーダを飲みながら考え込んでいた
イアン「なるほど、それでぼーっとしてるのか、ボーイは」
空蝉丸「もはや達人の領域を超えた悩みでござるな…」
そこに黒服の男たちが2人みんなの前に並んだ
ダイゴ「誰だお前ら」
アミィ「お客様…じゃなさそうね」
イアンはの腕を掴んで自分の後ろに
ソウジ「ちょ、ちょっと待ってみんな!!その人たちは…!!」
「おどきなさい!乱暴者の戦隊の坊やたち」
1人の女性が現れ、ソウジに向かって歩いていく
「会いたかったわ……ソウちゃん!」
女性はソウジを抱きしめた
「「「『ソウちゃん!?』」」」
ソウジ「ひ、人前でやめてよ母さん!」
「「『母さん!?』」」
「殺伐とした剣の訓練も、怪物退治ももう今日で終わり!もう…ソウちゃんは誰にも渡しません!」