第35章 「マキシマム!レディはおれがまもる」
―――空港―――
イアン「…ふぅ…」
ソワソワして落ち着きのないイアン
ソウジ「落ち着きな、イアン。そんなに来られたら困る人なのかい?エリカさんて」
イアン「しーっ。言うなボーイ。アイツが睨んでる」
イアンの視線の先にはイアンから視線を逸らさず、いつでも剣を抜ける状態の空蝉丸が
ノブハル「イアンが真人間になるまで見張り続けてるってさ」
イアン「ふぅ…どうつもこいつも勘弁してくれよ…遅ぇなぁ…」
「イアン!!」
声のする方にはエスカレーターで下りてくるエリカの姿が
ノブハル「うわぁ~…!!すごい美人だなぁ~…!!」
イアン「ヤベェ…」
エリカ「お久しぶり」
イアン「あぁ…」
空蝉丸はその様子を睨みつけるように見ていた
それを見かねたダイゴ、アミィ、は空蝉丸の元へ
アミィは空蝉丸の肩をポンポンと叩いた
空蝉丸「おっ…キング殿…何用でござる」
ダイゴは空蝉丸に何かを見せた
空蝉丸「これは…マキシマム獣電池…?」
ダイゴ「ウッチー、今後はお前が持っててくれ」
アミィ「6人目から先の、仲間の心を合わせる獣電池だもんね」
空蝉丸「御意…。しかし…イアン殿が改心しない限り、拙者と心が1つになることなど有り得ませぬ…!」
ダイゴ「お前イアンのこと誤解してるよ。アイツはさぁ、あぁ見えて意外と誠実なやつなんだぜ?」
ノブハル「イアーン!!!」
ソウジ「おい!!」
2人の声のする方を見るとエリカの手を握り逃走するイアンの姿が
アミィ「イアンが逃げた!!」
空蝉丸「それ見たことか!!」
空蝉丸はイアンのことを追いかけて行った
『空蝉丸さん待って…!!』
は空蝉丸の後を追った