第4章 「ガブリンチョ!カミツキがったい」
―――翌日―――
今日は休日
はスピリットベースに来ていた
『トリン…?』
いないのかな…
「あ!!いた!!」
『!!』
目の前に飛び出してきたのはダイゴ
『え、え、え、え…何で…』
ダイゴ「お前を探してたんだ!!」
『私を…?』
ダイゴ「一緒に来てくれ!」
『え…あの…』
ガシッ!
ダイゴはの腕を掴み、スピリットベースを後にした
ダイゴはを引っ張りながら歩いていく
『あの…どこに…』
ダイゴ「ここだ!!」
着いた場所は博物館
『博物館…?』
ダイゴ「お前も手伝ってくれ!」
『手伝う…?』
博物館の前には丸太が置いてあって、子供たちが大勢いる
ダイゴ「よ~し!!」
『(手伝うって言っても…何をすればいいのかな…)』
ダイゴは丸太を自分の前に置き、恐竜のオブジェを作り出した
しかも素手で…
『すごーい…』
「さっすがキング!!」
ダイゴ「おぉ~!あんたらファミレスにいた人だな!」
『え…?』
振り返ると可愛い女の子と執事…と、夫婦かな?
綺麗な女性と中年っぽい男性がいる
ダイゴ「どうした?」
「あたし…!」
執事「アミィ様。“私”が美しい一人称でございます」
「…わ、私…この博物館の館長が父の友人なんです。あなたこそ…なぜここに?」
ダイゴ「見かけたんで、コイツと子供たちを手伝ってやってんだ!」
『いや…私は何も…』
「ママー!!」
1人の子供が綺麗な女性の元に走っていく
「このキングのお兄ちゃん、すごいの!!」
ダイゴ「あんたの奥さんと娘さんか?」
「妹と姪っ子だ。僕は独身だ。お前こそ、その子、彼女か?」
ダイゴ「違う違う!」
笑いながらの頭をガシガシ撫でる
『わ…っ』
ダイゴは男性と女の子の元に向かった
は木でできたオブジェを眺めた
「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
『!』
「一緒にこれやろう?」
子供はに絵の具が入った缶を渡した
『…うん!』
は缶を受け取り、木のオブジェに色を塗り始めた