第20章 「つかんだッ!カンフーひっさつけん」
鉄砕《今こそブンバッキーを託そう!!》
鉄砕が投げた獣電池をダイゴが受け取った
ダイゴ《ありがとう!!よっしゃー…!!来い、ブンバッキー!!》
ダイゴは獣電池を投げる
ドリケラが離脱、ブンバッキーと合体した
“キョウリュウジン カンフー”
新たな合体の力でデーボモンスターを撃破した
鉄砕とトリンは頷いた
トリン「鉄砕、を助ける方法は他にないのか?」
鉄砕《その女が自力で闇の海を出る…しかないな》
トリン「そうか…」
鉄砕《声をかけてやれ》
トリン「声を…?」
鉄砕《闇の中に光りを照らしてやれ》
鉄砕はそう言い残して去ってしまった
―――スピリットベース―――
トリンはを抱えたままスピリットベースに戻ってきた
ダイゴ「トリン…!」
アミィ「ちゃんは…!?」
トリン「まだ目を覚まさない…」
トリンはをイスに下ろした
空蝉丸「さらに冷たくなってるでござる…」
ソウジ「どうすることもできないのか…!!」
アミィ「目を覚ましてよ…ちゃん…」
イアン「ちゃん。俺たちはここにいるぞ」
ノブハル「イアン…?」
イアン「俺たちはここにいる。お前は1人じゃない。仲間がいるだろ!」
ダイゴ「…そうだ、イアンの言う通りだ。」
ダイゴはの手を握る
ダイゴ「お前の周りには俺たちがいる。だから安心しろ!」
アミィ「ちゃん!!」
ソウジ「!!」
ノブハル「ちゃん!!」
空蝉丸「殿!!」
―――――
『寒い…冷たい…』
足の感覚がないことに今気づいた
『どうしよう…どうすれば…』
水はの胸元にまで上っていた
もう少しで溺れてしまう
1人で暗い…光りの見えないトンネルを進む
恐怖や孤独がを襲った
『もう…ムリだよ…』
呟いた瞬間、水が一気に増水
『!!』
水は一気にに襲い掛かり、飲み込んだ
はもがくが、水面はどんどん遠くなっていく
『(もう…本当にダメなの…?)』