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在りし日の歌【文スト】【短編集】

第17章 拾い者と落し者 其の壱




?「ねぇ、君大丈夫?ねぇ!………反応が無い。」

?「呼吸はしてるンで意識を失ってるだけみたいッスね。如何しよう……。」

?「とりあえず連れて帰りましょう!与謝野さんに見せた方が!」

?「そうだね。其れに何か知っているかも知れないしうちで保護するのが一番だよ。」


















『………………此処は?』


一番最初に見えた物は見知らぬ天井だった。
辺りを見回すと矢張り見知らぬベッドに見知らぬ部屋、そして見知らぬ人。


?「おや、アンタ漸く目が覚めたかい?」

『あの此処は………其れに貴方は……?』

?「妾は与謝野晶子だよ。此処は武装探偵社の医務室だ。何処か痛むところは無いかい?」

『はい、或りません。ところで私は如何して武装探偵社に居るのでしょうか?』

与「其れは此方が聞きたいところなンだけどねぇ。まぁ詳しい話は後だ、一寸人を呼んでくるから待ってな。」

『分かりました。』


与謝野さんの云われた通りベッドに座り大人しく待っていると続々と人がやって来た。


?「まぁ!!やっと目を覚ましたんですのね!」

?「こら、ナオミ。身体に触るから静かにしなきゃ駄目だよ。」

?「はぁーい。」

?「なんと麗しいんだ……。是非私と「貴様は黙っていろ!!」」


各々が各々の好きな様に喋り出す。
如何すれば良いのか困り果てていると前髪が斜めになった愛想の良さそうな少年が話し掛けてくれた。


?「あ、えぇっと、僕の名前は中島敦。君の名前は?」

『私は宮野愛理と云います。』

敦「じゃあ愛理さんは何であんな所に倒れていたの?」

『あんな所?』

?「真逆覚えていない等と云うのではなかろうな!?」

?「ちょっとー。国木田君怖〜い。あ、此の予定大好き人間が国木田君ね!そして私は太宰治。治さん♡と呼んでくれ給え。」


此処の人達キャラが濃すぎないかな。
なんかもう色々と整理させて欲しい。


『えっと、国木田さんの仰る通りです。自分が何処に居て何をしていたのかさっぱり思い出せません。』

敦「ッ!?そんな……」

谷「唯一の手掛かりになると思ったンだけどなぁ。」




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