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大好きな君へ

第5章 嫌になるぐらいに君が好き


あかねside



結局は
信じてたんだ…




亮ちゃんのことを

亮ちゃんのことだけを



傷ついてもいいから

真実を知りたい


そう思えたのは



心の奥底では

亮ちゃんは私を裏切らないって


信じていたからなんだ…



でも


亮ちゃんの髪に優しく触れる

はなさんを見て


そんなはなさんの手を握りしめる

亮ちゃんを見て



あんなにも強く信じていた気持ちが

グラグラと音を立てて

崩れ落ちる…








「バカみたいですよね…私…笑」


大倉さんの家に着き

下を向いたまま

そうぽつりとつぶやくと



「俺は…

あかねがおったら

それだけでいい…

だから亮ちゃんじゃなく

俺を選んで?」



そんな言葉と一緒に

背中からふわりと抱きしめられる

優しい腕の温もりが



痛くて

悲しくて



我慢していた涙が

次から次に溢れ出してくる…



大倉さんに抱きしめられたままの

ベッドの中




"このままずっと目が覚めなければいい…"





そう強く強く願って

私は深く暗い眠りに落ちていった…
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