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大好きな君へ

第2章 意地悪なバレンタイン


待ち合わせの10分前…


ちゃんとメイクも直したし…

髪も出来る範囲で頑張った…


でも服はもう

着替えに帰るわけにもいかず

泣く泣く諦めた…(涙)




久々に大倉さんに会えるのが

嬉しくて…



そわそわしながら

何度も何度も鏡を覗きこんでいると…



そんな私の背中に

"トントン"と誰かの手が触れて



ドキドキしながら

後ろを振り向くと



「どんだけ鏡覗きこんでも

その顔は変わりようがないやろ(笑)?」



なんて…

ニヤニヤしながら嫌みを放つ

亮ちゃんがいらっしゃって…




「ほっといてもらえます…?

変わりようがないこの顔で

生まれてからずっと生きてきたんで…(笑)


そんなことより大倉さんは…?

亮ちゃんと一緒じゃないの…?」



そう言って

辺りをキョロキョロ見渡していると



「あ…大倉とは…

店で待ち合わせしてんねん…

ここ寒いしとりあえずはよ行こ…」




なんて亮ちゃんは慌てたように

早口に言うと私の手を掴み


すたすたと早足に歩き始めた…
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