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大好きな君へ

第4章 無くした心の取り戻し方


その日は

丸一日大倉と一緒のロケで



仕事が終わって

帰り支度をしていると

飯に誘われて


断る理由も見つからなくて

ついていった店の中で俺は



ひらひらと笑顔で手を振る大倉の目線の先に

あかねの姿を見つけた…




2ヶ月ぶりに見たあかねは



何も変わらないようで

でもどこか変わってしまったで



なんだか少し胸が痛む…



それでも必死に笑顔を作って



「久しぶりやなぁ?」



そう言って笑いかけると



「そうだね(笑)」



なんてあかねはぎこちなく笑う……





たわいもない話に


適当に相づちをうち

適当に笑顔を作りながら



時折

ちらりとあかねに目を向けてみても

目が合うことも…


"亮ちゃん"


そう聞きなれた声で

俺を呼ぶこともない…



これが今の俺の

現実で



これが今の

俺とあかねの距離なんや…
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