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大好きな君へ

第3章 片思いの終わらせ方


あかねside

朝目が覚めても


昨日の夜のことが

どうしても気になって


いてもたってもいられなくて

寝起きのボサボサの髪のまま

そこらへんにあった服を適当に着て


亮ちゃんの住むマンションに来た…




"昨日はごめんね"と

"亮ちゃんが嫌いだなんて嘘だよ"


その2つを

ちゃんと亮ちゃんの顔を見て

言いたかったからだ…



すごーく怒ってたらどうしよう…(汗)

なんて考えるとちょっと怖くなるけど


きっと亮ちゃんなら

"あほか"

そう言って笑ってくれる


だから早く亮ちゃんに会いに行こう!!



そう決心して

足を踏み出した瞬間


マンションから出てくる

亮ちゃんを見つけて嬉しくて



「亮ちゃん(笑)」



そう名前を呼ぶと…



「お前…何でここに…?」



なんてなぜか私を見て

亮ちゃんはすごく驚いた顔をする…





その理由は…



亮ちゃんの後ろから

昨日と同じ服を着て出てきた

はなさんを見てすぐに解った…




亮ちゃんの後ろにいる

はなさんを見つめたまま

動けずにいる私に近付いて




「あかね…これは…違う…」




そう言って

私の腕を掴もうと伸ばした

亮ちゃんの手から

後退りし




「違わないよ…」




そう呟いて




"あかね…!!"



そう私の名前を呼ぶ亮ちゃんの声から

私を見つめるはなさんの目から



私は走って逃げ出した……
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