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大好きな君へ

第3章 片思いの終わらせ方


亮side

窓から差し込む光と

ガンガンと痛む頭に目を覚ますと…


そこは見慣れた

自分の部屋の

自分のベッドの上で


ため息を吐き出しながら

ベッドから起き上がろうとして


部屋の中に散乱す

見慣れない女物の服や下着に気が付く…



ガンガンと痛む頭を必死に

落ち着かせて昨日あったことを

思い出そうとしてみても


ぼんやりと霧がかかったみたいで


ゆっくりと今まで眠っていた

ベッドに目を向けると

そこには



裸で眠るはなさんがいて

自分がしてしまったことに


愕然とさせられる…


「ん…亮…もう起きたの…?」



なんて寝ぼけた声で

俺を呼ぶ声に背中を向けて



「何で……?」



そう呟くと



「大丈夫だよ……?

一度寝たからって

付き合おうなんて言わないから(笑)」



なんてはなさんは

ベッドから起き上がり


脱ぎ捨てた服を拾い上げながら

小さく笑う……




「やったら何で俺と……?」




「亮が私を嫌いだから(笑)」




「は…?

全然意味がわからんわ…?」




「だって亮はあかねちゃんが好きでしょ?」




「……」




「解りやすすぎてさ……



亮自身が

あんまりきれいで真っ直ぐだから

汚してあげたくなったんだよね…(笑)



人間って本来汚いものだから…



あまりにきれいで真っ直ぐ過ぎると

それは自分自身を傷つけるんだよ…?」





そう言ってはなさんは

俺に笑いかけた…
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