• テキストサイズ

大好きな君へ

第3章 片思いの終わらせ方


お店に入り

DVDを選んでいる間も


亮ちゃんと過ごせる休日が嬉しくて

テンションは上がりっぱなしで…




アクション系?

恋愛系?


いやいや…

やっぱり一人じゃ見れない

ホラーでしょ(笑)!!


なんて

一人にやける顔を隠しもせず

ホラーがずらりと並ぶ棚を

物色していると…



「よく会うね…(笑)?」




今の私には

世界で一番聞きたくない声の持ち主が

そう言って笑顔で私の顔を

覗き込んでくる…



無視をするわけにもいかず…


「ほんとに…

よく会いますね…」



そう顔から笑顔を消しつつ

答えると…


はなさんはじっと私を見つめて



「その服…男物だね…?

大倉くんのかな…それとも…(笑)?」



なんてにっこり笑いながら

首をかしげる…



なぜだか私に向けられる

はなさんの笑顔は

どこか私を責めているようで


「べ…別にそんなの…

はなさんには関係ないじゃないですか…」


そう言って

はなさんから目を反らすと



「うん…確かにね…

でもあかねちゃんと大倉くん

すごくお似合いだから

うまくいくといいなぁ…って…

それにね…?」



はなさんは私の耳に口を近付けて



「実は私…

亮くんのこといいなって

前から思ってたんだよね…(笑)」




そう小さな声で

甘くそっと囁いた…

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp