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大好きな君へ

第3章 片思いの終わらせ方


章ちゃんからのプレゼントは

服だけに止まらず


私は今章ちゃんと二人

向かい合ってソファーに座り


短く切り揃えられた

可愛いげのない爪に

マニキュアを塗ってもらって

いたりする…(笑)



「章ちゃんてほんとに女子力高いよね?

私なんか章ちゃんの足元にも

及ばないや…(涙)」



なんて…


きれいなピンクベージュに染まる

自分の指先を見つめながら呟くと…



「そんなことないて…

あかねちゃんにはあかねちゃんの

いいところが沢山あるんやから…」



そんな優しさの塊のような

返事が返ってくる…(笑)



でもそんな章ちゃんに



「例えば…(笑)?」



なんて少し意地悪な質問をしてみると



「そうやなぁ…

自分を偽らず誰にでも

猪突猛進な所とか…(笑)?」




そんな予想外の答えが返ってきて




「それ…ほんとに誉めてる…(笑)?

なんかそれってただバカなだけな

気がするんですけど…?」




そう言ってほっぺたを

膨らました私に




「それでいいねん(笑)

バカになれんのが

あかねちゃんの魅力なんやで…?」



そう言うと

きれいにマニキュアを塗り終わった

私の指先に

ふぅーっと息を吹きかけて


にっこりと笑った…(笑)
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