第3章 片思いの終わらせ方
リビングから聞こえてくる
「どんな感じ?」
の声にどう答えればいいんだろう?
章ちゃんが渡してくれた
大きな紙袋には
きれいなラベンダー色のワンピースと
それに合わせた華奢なハイヒールと
バック…
頼んだ以上のものが
入っていて
寝室に入り
入っていた服に袖を通すと
まるで測ったかのように
サイズはぴったりで
少し驚かされる…
閉めていた寝室の扉をゆっくりと開き
「逆にどうでしょう…?」
そう言って首をかしげると…
「うん…めっちゃかわいいわ…(笑)」
なんて章ちゃんは
嬉しそうににっこりと笑う…
ひらひらと揺れるスカートに
何だか少し照れながら
「これ全部…
章ちゃんが買ってきてくれたの…?
ありがとう…
ちゃんと女の子に見えるようにしてくれて(笑)」
そう言って下を向き笑う私の頭に
章ちゃんは手を伸ばし
「何言うてんの?
あかねちゃんは始めから
かわいい女の子やで(笑)?」
そう言って
くしゃくしゃと優しく髪を撫でた…