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大好きな君へ

第2章 意地悪なバレンタイン


亮side

俺は今

あかねを抱きしめている…



眠ったふりをして

ずるいって解ってて




だってこうでもせんと

あかねを抱きしめることなんか

この先一生ないかもしれへんやんか…?




"ごめんね"

なんて謝って欲しくない…


"迷惑"


やなんて一度だって思ったことない…



俺の願いはただ一つだけで




たった一度でええから



大倉に向けるあの笑顔を

俺に向けて欲しい…



それだけで俺は……




あかねを抱きしめながら

そんなことを考えてたら



抱きしめてる胸の上から

あかねの小さな寝息が聞こえてくる…




普通このシチュエーションで

ありえへんやろ(笑)?




そう思うけど

それでも今の俺には



例えあかねに

まったく男として見られてなくても



こうして

あかねの側にいられることが




何よりも一番大切なことなんや……
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