• テキストサイズ

大好きな君へ

第2章 意地悪なバレンタイン


朝目が覚めると



見慣れたベッドに

見慣れた顔が側にある…



どうやらまた私は

やっちまったようだ…(涙)



大倉さんのことで落ち込む度

亮ちゃんの前で泣きじゃくり


一人になりたくない…(涙)


なんて駄々をこねては

亮ちゃんの家に押し掛ける…




私ってやつは

なんて迷惑な人間なんだろう…(涙)




私の隣で

無邪気な寝顔で眠る

亮ちゃんの髪を撫でて



「いつも迷惑ばっかりかけて

ごめんね…?」



そう小さな声で呟くと



寝ぼけているのか


突然亮ちゃんの手が

私の腕を掴んで


その手に引き寄せられるまま

亮ちゃんの腕に抱きしめられる…



なんとか抜け出そうと

バタバタと暴れてみても

背中に回された亮ちゃんの腕は

力強くてびくともしなくて



仕方なく無駄な抵抗をやめて

抱きしめられた腕の中

ぽすりと胸に頭を乗せると…



ドクンドクンと

少し早くて規則的な

音が聞こえてきて…



なんだが無駄に落ち着く…(笑)




今まで気付かなかったけど…


亮ちゃんの胸って

すごく暖かかったんだなぁ…
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp