第16章 椎名 ニキ / 美味しそうな人 ★
「…イッちゃったっすね」
ニキくんは艶めかしく舌なめずりをしながら、私を見ていた。
そしておもむろに服を脱ぎ、ニキくんの逞しい上半身が露わになった。
私の中では今でも”可愛いニキくん”だったが、目の前のニキくんは、想像以上にずっと男らしい身体つきで。
”大人の男”として意識せざるを得なかった。
「聖子さんのお陰で空腹が紛れたんで…」
そう言って、ぐったりとして力の入らない私の足をまた開いて。
自身のズボンと下着をズラし、私のソコへ宛がった。
「聖子さん…一緒に気持ちよくなろ…?」
私の返事を待たずナカへ入ってくる。
先程イったばかりの私は、多少の痛みはあったがすんなりと彼を受け入れてしまった。
「~~~~~~~っ///」
ブチブチっと繊維が切れるような音と感覚。
涙と血がポタポタと落ちた。
「…そっか、聖子さん、初めてだったんすね」
「う…っ、ニキ…くん……」
「痛いっすか?」
「だ…大丈夫……」
「…出来るだけ、優しくするんで…正直自身ないっすけど…痛かったら、言って下さいっす」
そう言って、眉をハの字に下げて申し訳なさそうにするニキくんが、いつもの可愛いニキくんで。
「うん…平気……、ニキくんの好きにして…?」
私は何故か安心して、そう答える事が出来た。
それからニキくんは律動を開始して。
多少の痛みから段々気持ちよくなって。
またさっきみたいに頭がチカチカしてまるで麻痺するような感覚になってきて……
「ニキっ…くん…も…、もう……だめ…っ///」
「…はっ…ん…っ…、僕も、もう……一緒に……っ!!」
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や………
やってしまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
ぐったりと、意識を飛ばしてしまったっぽい聖子さんの隣で頭を抱える僕。
あぁ、もうダメだ終わったっす……