第16章 椎名 ニキ / 美味しそうな人 ★
「ひっ…、あ…んんっ…///」
ニキくんの指が先端を掠める度に身体がビクビクと反応し、声が漏れてしまう。
チラリとニキくんの方を見ると、とても満足そうな顔でこちらを眺めていた。
今まで見た事のない、”オトナ”の表情に、ドクンっと脈打つものを感じる。顔も身体も、急に熱を帯びたようだった。
「…美味しそう…」
聞いたことのない低い声で、一言呟き
彼は胸の先端に吸い付いた。
「ひゃあんっ///」
ちゅ、ちゅく…と音を立てて、先端を舌で弄ばれる。
ビクビクと震える身体。
初めての感覚に、力が上手く入らない。
それを悟った彼は私の腕の拘束を解き、その手でもう片方の胸を愛撫した。
与えられる刺激が増して、声も我慢出来なくて。
はしたなく、喘ぎ声を上げて身体を震わせた。
ふっ、と顔を上げたニキくんが、私を見て
また満足気に笑った。
恥ずかしい、でも、ニキくんのその顔に、ドキっとしてしまう私がいた。
「…こっちも、美味しそう…」
そう言って、彼は私のスカートの中に手を忍ばせて
下着の上から、割れ目をなぞった。
身体が大きく跳ねるのを見て、彼は口角を上げる。
そしてスルリと、いとも簡単に下着を脱がせてしまう。
「えっ…!? 何…っ…きゃあっ///」
ガバッっと脚を開かれる。
羞恥に泣きそうになりながら慌てて手で隠そうとするも、これまたアッサリ捕まってしまって、再び両手の自由が無くなった。
「や…ダメ/// おねがぃ…見ないで…///」
「…どうして? こんなに美味しそうなのに」
美味しそう、の意味が分からなくて混乱していると、
秘部にぬるりとした感触を感じ、身体が跳ねた。
「……だ、ダメ…、汚い、からぁ…っ///」
「ン…、おいひいけど…? もっと、ほし…ん……全部、ちょうらい…?」
一つ残らず舐めとるように、ゆっくり、ねっとりと舌が動いていく。
時折勢いよく吸われたり、蜜壺に舌を出し入れされたり。
その大きすぎる刺激に、頭がチカチカしてきて…
身体もガクガクと大きく震えた。
「ニキっ、くん…だめ…おねが…っだめぇ…っ///」
「…」
静止の懇願も聞き入れて貰えず、むしろ大きくなったクリトリスに吸い付かれ、私は初めて頭が真っ白になった