第16章 椎名 ニキ / 美味しそうな人 ★
空腹が限界で、意識飛ばしちゃったんすけど…
聖子さんの、その。アソコのアレを飲んで…
意識戻ったんすよね。
でも。意識戻ったと思ったら、聖子さんの…
好きな子のアレを舐めてるんすよ、僕。
そんなの、止まれる訳ないじゃないっすか。男なんで、僕。
それで、イッちゃう聖子さんを見ちゃったんすよ?
そんなの、止まれる訳ないじゃないっすか。男なんで。僕も。
でも、無我夢中っていうか…いやほんと止まれなくて…
ゴムも付けずに挿れちゃって……
いやマジ寸前で抜いたのほんとファインプレー……
ってそうじゃなくて!!!!!!!
限りなくアウトっすよね!!!!!!!?????
「ん……、ニキ…くん……?」
「っひ、ひゃい!!!???」
聖子さんが、目を擦りながら起き上がってる…
可愛い………
じゃなくて!!!!
「聖子さん……、その……自首して来るっす……」
「え!?」
聖子さんに背を向けて自分の服を直して、立ち上がろうとしたら
「待って」
ギュっと。聖子さんが抱き着いてきた。
「その…。私、ビックリした、けど……嫌じゃ、無かった…から……///」
「へ……」
「わ…私…、ニキくんの事、す…、…!?」
聖子さんが言い終わる前に、僕は聖子さんの方を向き直し力いっぱい抱き締めた。
「聖子さん…!! 先に言わせて欲しいっす!! 僕っ…ずっと前から聖子さんの事、大好きだったっすから…!!!」
fin.