第4章 衣更 真緒 / 世話焼きセンサー ★
「真緒くん…う…うぅ…」
「大丈夫だ、もう、大丈夫だから。安心して…泣いても良いからな」
泣きそうで震えている聖子を力強く抱きしめて
なだめるように背中を撫でた。
正直、血の気が引くような思いだった。
聖子が襲われているのを見た時
恐怖と怒りでどうにかなりそうだった。
男子校の中に女子が一人。
こんな事が起きるかもしれない
考えうる事態だったハズだ。
今までそんなことが無かったから、油断していた
そんな自分に心底腹が立った
「聖子、ごめん…俺が一人にしてしまったから…俺のせいだ…」
「ちっ違うよ! 真緒くんのせいなんかじゃない!! 真緒くんが助けに来てくれて本当に嬉しかった!!」
「聖子…でも…」
「真緒くんがそんな顔しないで…。あ、あの…じゃあ…」
「こ、怖かった思い出…真緒くんが、上書き、して…ください…///」
「…上書き…??」
「だから…、その…/// あの人達に触られたところ真緒くんにも触って欲しい…かな、と…。そしてその続きも…その…///」
「…え…、えぇっ!?///」
「だ…、ダメ、です…か…?」
「い、いやいやいや!!! 一応付き合ってる訳だしダメな事ないしむしろ俺としては嬉しいけど!! でも、ここで…い、いいのか…??」
(聖子の)制服が汚れるんじゃないかとか
身体が痛いんじゃないかとか
初めてだし、もっと雰囲気とか考えた方が…とか
っていうかここ学校だし!!授業中だし!!とか
色んな考えが過ったけど
「ここでの出来事を、幸せなものに変えたいから…」
俺は聖子に深く口付けて
ゆっくり、出来るだけそっと、押し倒した。
「…どんな風にされたんだ…?」
「えっと、一人が私の手を抑えて…、もう一人がシャツのボタンを外して…胸を鷲掴みにして…しばらく触った後、その…な…舐めてきて…///」
「へぇぇぇぇぇ…」
聞いていくうちに腹が立ってきた。
アイツらの顔は覚えてるからな。
後でどのユニットの奴か徹底的に調べてやる…
「真緒くん…怒って、る…?」
「…聖子にじゃないよ」
「ひゃっ…///」
聞いた通りに、胸に手を這わせた。