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雨の帰り道

第2章 今日のご飯は何ですか?


(今日は圭祐君くるかな?)
光里は獣医に行ったあと諸々の手続きを済ませ、お昼過ぎにアパートに帰ってきた。
帰ったところでスマホを見ると、そこには一件の受信メールが表示されていた。
『和泉圭祐 太郎、大丈夫ですか?』
大丈夫です、部活終わったの?と返信するとすぐにメールが返ってきた。
『はい。今駅です。』

光里は少し悩んだ後、お昼ご飯たべた?よかったらよっていきませんか?と送信した。
(あー、うざいかな。)
と思ったのも束の間、『行きます。』と送られてきた。
(これは頑張らなくては!)
駅からここまではおよそ15分弱。それまでに半分は終わらせたい。
(ラーメンは重いかな。そうめんはない。うどんとか?パスタは嫌いかな?
ああもう、麺類しか思い浮かばないのはなぜだ!!)
悩んだ挙句に『麺類は好きですか?』と送ったところ『好きです。』と返ってきたのでパスタにした。
ピンポーン。
インターホンの間延びした音が響く。
「はーい。」
ドアを開けるとそこに居たのは圭祐だった。
「ごめんください。お菓子持ってきませんでした。すみません。」
(まず言うのそれ?というか、お菓子本気だったんだ。)
「だいじょーぶ!パスタ食べられる?」
「はい。大好きです。」
光里は内心ホッとして
「座っててー。」
と声をかけた。
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