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雨の帰り道

第2章 今日のご飯は何ですか?


パスタは美味しかった。
まぁほぼ茹でるだけなので失敗はしないで済んだ。
「ごちそうさま。」
「ご馳走様です。」

「和泉君は何部なの?」
「吹奏楽です。運動があんまり得意ではないですし、楽器好きなので。」
「そうなんだ。楽器できる男子良いと思うよー。」
「有難うございます。」

「ところで、太郎にたまに会いに来てって的羽さんおっしゃいましたよね。」
「うん、言ったね。」
「でも、それでこうやって食事までご馳走していただいてしまってるじゃないですか。お金、払います!」
突然の申し出に光里は驚いた。
(真面目で律儀な和泉君らしいな。)
「ううん、大丈夫だよ。私の方が年上だし、和泉君まだ高校生でしょ。
大人に甘えたって平気だよ。」
「でも、、、。」
「良いの。私、和泉君とご飯食べるの好きだし。」

「すみません。あ、的羽さんっておいくつなんですか?」
「いくつだと思う?」
「えっと、、、。18~21位ですか?」
「19だよ。現役大学生だよ。」
「どこの大学なんですか?」

圭祐と話していると時間が短く感じられる。
この日もその後結構話し、圭祐が帰る頃にはここへ来てから2時間程がたっていた。

「すみません。長々と居座ってしまって。」
「平気平気!楽しかったよ。」
「僕もです。」
別れのあいさつを交わし、圭祐は帰っていった。
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