第2章 今日のご飯は何ですか?
あれから1週間ほど経った。
光里と圭祐は度々一緒に食事をしており、その姿はまるで姉弟のようだった。
『今日夕飯来る?』
『行きます!ドッグフード買ったので、太郎に持っていきますね。』
『はーい。待ってます。』
(なんか新婚さんみたい笑。どっちかっていうと兄弟かな。
私別に和泉君の事異性として好きなわけじゃないし。
和泉君も彼女とかいるだろうしね。)
自分で言っておいてなんだが、圭祐に彼女はいるのだろうか、と光里は思った。
可愛らしい顔立ちだし、優しくて真面目だし、モテそうな感じはする。
だが彼女がいる男がそういう関係でないとは言え夜に女性の部屋に入るのはセーフなのだろうか。
(いや、でもお姉ちゃんの部屋とかだったら普通に入るよね。
それと一緒でしょ。)
そう言い聞かせたもののなんだか気になったので今日夕飯の時に聞いてみよう、と思った。
インターホンがなる。
光里は作りたてのオムライスをテーブルに置いてから玄関へ走った。
「こんばんは。」
「いらっしゃい、和泉君。ナイスタイミングだね。
今丁度できたんだよ。ちょっと早く作りすぎちゃって。」
そんな会話をしながら2人はリビングへと向かった。