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雨の帰り道

第2章 今日のご飯は何ですか?


「和泉君ってさ、彼女いないの?」
「いませんよ。」
(え、意外。)
「今、意外だなって思いました?」
「うん。」
「顔に出てます。」
(、、、きをつけよう。)

「好きな子とかいないの?」
(あ、この質問は流石に”姉“の枠から出ちゃうかな。姉弟で恋バナって普通するのかな?)
「んー、好きっていうか、気になる人はいますよ。
でもその人、僕のこと眼中にないみたいなので半分あきらめてます。」
(ふーん。もったいないなぁ。)

「逆に質問ですけど、的羽さんは恋人いないんですか?」
「うん。」
「そうなんですか。あの、、。好きな人は?」
「いないよ。」

「僕を部屋にあげるの、警戒しないんですか?
彼氏できなくなっちゃいますよ。」
(まぁ私も最初は夜男性を部屋にあげるのはまずいかなって思ったけど。)
「うーん、和泉君は弟みたいなもんだから、大丈夫。」
「弟、ですか。」
「うん。どうかした?」
「いえ、なんでも。」

その時太郎が駆け寄って来てこの話は終わりになった。
(あ、弟扱い気に入らなかったかな。
これからは注意しよう。)

それからは帰るまで太郎と遊んだ。
「お邪魔しました。」
はーい。気をつけて帰ってね。」
「はい。あの、、。」
「なに?」
「今週末、吹奏楽のコンクールがあるんです。
良ければ見に来ていただけませんか?」
(吹奏楽のコンクール、、、。楽しそうだな。
親族が誰も来ないから代わりにって事かな?)

「うん。行かせてほしいな。」
「やった!またメールします。」
「うん。待ってる。」
「はい。おやすみなさい。それでは。」
(そういえば、学校の話よくしてくれるもんね。
楽しみだなぁ。)

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