第1章 君に送るWhiteDay ♡°。⋆ プロローグ
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『あ』
庭で本を読んでいた雪臣は、
何かを思い出したように
小さく声をあげ顔をあげた。
『...そうだ...。
今日は......。
.........でも、俺から貰っても...だよね...
...だけど...礼儀としては......
...うーん......どうしよう...。』
暫く困ったように首を捻っていたが
薄く息を吐き
ゆっくりと立ち上がった。
『.........礼儀...として...
やっぱり...貰っておいて
何もしないのは...だめ、かな...』