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Pink*Flower Blossom♡番外編①

第3章 皆が頑張るWhiteDay


〈 時環 月臣 side episode 〉








『............なんだ...これは...』



待てど暮らせど凌はやって来ず、
喉が渇いたのでキッチンに来ていた月臣は
“その”惨状に頬を引き攣らせる。


『どうしてキッチンが、
こんなゴミ溜めの山になっているんだ......
一体誰が...いや、大体想像つくな......』


大きな溜め息をつきながら
とりあえず水を飲む。



(...それにしても、これを見る限り、
やはり皆あいつにお返しをしようと行動している...ということだろうな......)


『............』


そんなことを考え、
暫くフリーズすると、月臣ははっとする。


『いや!だからどうして俺がそんなことを気にしなきゃいけねぇんだ...!』


心底不機嫌そうに頭をガシガシとかく。



『はぁ......』


(だが.........あれだな...。
凌を待っていても、
全然あいつはやって来ないし...
どうせ待ってる時間があるのなら......)


月臣は腕組みをし、ツンと顎を汲む。


『ふん、凌を待ってる間の...ただの暇潰しだ。
たまには気まぐれに
メイドを喜ばせてやるのも悪くはないだろう。』


不機嫌そうな声のトーンとは裏腹に、
どこか楽しげに口角をあげた月臣は
少し軽い足取りで台所を後にした。
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