• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第8章 I am a girl



轟は怒りに身を任せ、体に炎をまとった。
爆破を起こすことで体を回転させながら、爆豪が突っ込んでくる
その姿はまるでミサイルのようだった。


轟も、左手で攻撃を迎え撃とうとしたその時…


様々なことが走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
その、母親の顔はいつだって泣いている……
この炎は使ってはいけない…使ってはいけない…
汚い…醜い…醜い…醜い…





ーーーお前の左側が、醜い…

ーーーあの子の左側が……日に日にあの人に似ていく…

ーーーもう、育てちゃダメなの!

ーーーお前は最高傑作なんだぞ

ーーー轟くんは、轟くんのペースでいいんじゃないかな?

ーーー君の、力じゃないか!




わからない、何が正しいかわからない……

やはり、あいつの個性で勝ったとして
俺はその勝利を喜ぶことなんてできない
まだ何も、清算できていない…。

くるみは…
あいつは、なんでこいつの事が好きなんだろう


俺だったらよかったのに…


爆豪の攻撃を受け、体が弾き飛ばされた。


遠くで、くるみの声が聞こえる。
ほら、やっぱりな、

こんなに離れてても、お前の声だけが俺に届くような気がする。




ーーー爆豪…確かに、くるみはお前の事が好きだ。
でも、多分あいつの【運命】は俺だ……。


/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp