• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第8章 I am a girl




到着した控え室の前でくるみは首を傾げる。
目の前には控え室1と2があるが、どちらが轟のいる部屋か分からない。

スマホを取り出して、聞こうと思ったところで
控え室2が空いて、くるみはその方に顔を上げた。


「あ?」

『ば…爆豪くん…!』

控え室2から出てきたのは爆豪で、くるみは目をパチクリさせて突然現れた想い人に頬を赤らめる。

「ンでここに居んだよ…」
『あ……えっと、轟くんに呼ばれて…』

正直に言うと、爆豪はズカズカとくるみに歩み寄り
ダン!と壁に押しやった。


『ひっ!』

あまりの至近距離に、紅い瞳に見つめられくるみは思わず顔を背ける。



「お前…まだ、ほかのアルファに媚び売ってんのか」

『や…轟くんは、そういうんじゃなくて…』


「テメェは誰が好きなんだ?あぁ!?」




『っ……//////
そ、そんなの…



爆豪くんに…決まってる…』


くるみは真っ赤な顔を俯き隠しながら、どうにか言葉を絞り出す。



「なら…」
『でも!轟くんはお友達なの…!』

くるみは精一杯爆豪を見上げると、潤んだ瞳でその紅目を見つめる。


爆豪は、近距離で香るオメガのフェロモンにくらっと目眩がした。

(っ……抑制剤…飲んでこれか…)

爆豪の周りのオメガは緑谷だけだ。
男のオメガは例え発情していても、男相手にはフェロモンが通じない。
女のオメガと初めての対面となる爆豪からすれば、そのフェロモンの誘惑は、例え抑制剤を飲んでいても、計り知れない。


/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp