• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第8章 I am a girl



氷で爆風に飛ばされないよう身を守っていた轟が、氷の中から立ち上がった。

「近づくなってか……」

その体には薄く霜が降りている。
唇から吐かれる息も、白く、明らかに体が冷却しているようだ。
それに気づいた緑谷は悔しげに顔を歪める。
ここに来て分かった轟の弱点…

激しい冷却にその体そのものも耐えきれないんだろう。
だが、それは、左の個性…炎を使えば、解消できるはず、それなのに…。



「ありがとな、緑谷
おかげで奴の顔が曇った」

轟は冷たい視線を、エンデヴァーに向け睨みつける。
エンデヴァーはここまで頑なに、氷の個性のみを使っている轟を顔を顰めて見下ろしていた。


「その両手じゃ戦えねぇだろ
終わりにしよう」

また緑谷目掛けて攻め来る氷結…
だが、その氷結に大穴が開いた。



「どこ…見てるんだ!!!!!」

轟は油断していたのか、ボーダーラインギリギリまで押し付けられる。が、ギリギリのところで、大きな氷柱を作り、背中を差し止めた。


「僕はまだ…君に傷一つつけられちゃいないぞ…

全力で…!!! かかってこい!!!」
緑谷の握りしめた拳は、紫を通り越して、茶色く焦げ付いているような色に変色している。

/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp