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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第7章 I am having fun



あまりの力の差に、スタジアム内は爆豪へのブーイングに包まれる。

《でも…これは俺も確かに…》
プレゼントマイクがブーイングに同調しようとすると、
マイクが奪われ、相澤の声がスピーカーに響いた。

《今遊んでるっつったの、プロか、何年目だ
シラフで言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ

帰って、転職サイトでも見てろ》


「うぇ…?相澤センセー?」
『担任の先生?』
「う…うん…」


皆かたづを飲んで、スピーカーの声を聞く
《爆豪は、ここまで登ってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろ
本気で勝とうとしてるから、手加減も油断もできねぇんだろうが》





(まだだ…まだ…こいつ……死んでねぇ!)
爆豪は麗日の瞳に、まだ闘志が宿っているのを見て奥歯を噛み締めた。


「そろそろ…かな……」
麗日の掠れた声が黒煙の奥で聞こえる。

ジャリ…と足を後退させ、何を仕掛けてくるのか警戒する。



「ありがとう…爆豪くん……
警戒してくれなくて……!」

「あ?」


麗日が両手の指を合わせ
「解除!!!!!」
と叫ぶ。と、空から降ってきたのはいくつもの瓦礫の破片。

《流星群…!?》



「今まで爆豪の攻撃を下に向けるために、低い体制で突っ込んでたのか…!」
「削られた地面を煙幕に混じらせて…空中に浮かしてたってことか」

カラクリが分かった瀬呂と上鳴は顔を合わせる。




(こんだけの量のがれき…迎撃にしろ回避にしろ必ずスキができる
その間に…張飛で距離積める……!)
麗日はまっすぐ爆豪に向かって突進する。
自分自身の重さを無くし、飛びかかった。
触ってしまえばこちらのものだ、浮かして場外に……!

だが、爆豪まで、あと少しというところで
爆豪の片手の平が空に向けられる。





すべての瓦礫を、爆破して尚あまりある程の一撃…


重さをなくしていた麗日の体は爆風に吹き飛ばされた。
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