第7章 I am having fun
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「やったね、轟さん!」
『あ…う、うん』
くるみは生返事をして立ち上がる
「どっか行くの?今からくるみの友達の電気ビリビリくんだよ?」
『あ…うん…
轟くん、心配で…あと、この子も洗わないとだし』
くるみは泥まみれのぬいぐるみを持ち上げると、会場を後にした。
向かう先は、トーナメント出口。
小走りに向かうと、体がびちょ濡れになった瀬呂とすれ違った。
(今の…爆豪の…?)
瀬呂は角を曲がって消えゆく背中をしばし見つめた
その通路は轟側の通路のはず…
普通科生徒が轟とどんな関係なのか…
あの子は爆豪のことが好きだったはずだが、と少し気になりはしたが
少し考えて、(ま、いいか)と客席に戻っていった。