• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第6章 I am so cold




- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

1位をとったというのに、轟は悔しげに顔を顰め俯いている。

くるみは心配そうにその姿を見つめていたのだが、レイナに肩を叩かれ顔を上げた。

「ご飯、行こ?」
「早くしないと食堂混んじゃうよぉ〜」

『あ…うん!』


レイナとエミリに付いて、くるみは食堂に向かおうと廊下をそぞろ歩く。


階段に差し掛かったところで、曲がると
ドン!と大きな音がしてくるみは尻餅をついてしまった。




『った…』

「くるみ、大丈夫?」

『あ…うん、す、すみません!
よく見てなく…て…』


立ち上がりながら前を見ると、そこに立っていたのはエンデヴァー

「エンデ…ヴァー!」
レイナが小さく呟くと、エンデヴァーの火が少し強まり揺らめく。

「あ、あの…あの!
私、エンデヴァーのファンで…!」
エミリがエンデヴァーの前に躍り出て握手を求める。

エンデヴァーは「そうか」とだけ答え、エミリの手を握ると、エミリは「うはぁぁ、ありがとうございます!」と歓喜した。

「あ…息子さん。轟くん、一位おめでとうございまーす。」
エンデヴァーが思ったよりも怖くないと思ったのか、レイナが話しかけると、エンデヴァーはレイナの方に視線を移した。


「…なんだ、焦凍のクラスメイトか」

「いえ、違うんですけど
この子が轟くんと仲良くて!」

『ちょ…レイナ…』


後ろで縮こまっていたというのに引っ張り出され、くるみは俯いた。
その首元に巻かれたオメガの象徴である、革首輪にエンデヴァーは顔をしかめる。


エンデヴァーは何も言わず、三人の横を通り過ぎるとそのまま廊下を進んで行った。




「あれ…言ったらダメだったのかな…」
『あ…、んー…どうだろ?』

くるみはヘラっと笑う。

「にしても、轟さんと全然似てないなぁ」
『轟くんは、お母さんに似てるんだってー』

「へぇ、じゃあ美人だ」
「やるね、エンデヴァー」


/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp