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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第6章 I am so cold




『見だがっだ…!見だがっだよここおおお!!!!!』

くるみは涙を流しながらエミリにしがみつく。
「うんうん…そうだねぇ、そうだよねぇ」
エミリがくるみの頭を撫でてやっていると、実況のマイクの声が響いた。

《さぁー各チームのポイントはどうなってるのかぁ
7分経過した現在のランクをスクリーンに表示するゼェ!




…あら?ちょっと待てよ…コレ…》




くるみはプレゼントマイクの間の抜けた声に反応して顔を上げる
涙を拭いて、スクリーンを見つめ、大きくその目を見開いた。



『爆豪…くん……え……』



スクリーンに表示されたランキング…
爆豪チーム…0ポイント


くるみは席から身を乗り出して、爆豪を確認する。
爆豪は、金髪の優しそうな外見の男と何やら話をしているようだ。



「うっそ…爆豪さん0ポイントってやばくない?
あんだけ大口叩いてて…」


『っ……』

くるみは悔しげに眉をひそめたが、乗り出していた体を席に収めて俯いた。


『…大丈夫、爆豪くんは、きっと大丈夫なの
それより、轟くん…応援しなきゃ…約束したんだもん…』

轟に視線を向けると、轟は1000万ポイントの緑谷出久と対峙していた。



轟は八百万の創造した、大きな布で騎馬を包むと、
左騎馬の上鳴電気が放電し、辺りの騎馬を一網打尽にし、
それに追い打ちをかけるかのように、轟が地面を氷漬けにし、動きを封じる。

『すごい……一瞬で…!』

「やばい…あの人やばいって!
さすがエンデヴァーの息子…だけど…火使ってないよね、なんで?」
エミリに問われ、くるみは、うーん…と口ごもった。

『熱いの…苦手とか?』

「なわけないじゃん、個性なんだから」
ごまかすように笑いながらも、くるみは横目に爆豪を見つめる。
爆豪は物間を執拗に追いかけているところだった。


応援したくても、できないくるみの姿をエミリとレイナは心配そうに見つめる。

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