• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第6章 I am so cold



「縫井さん、ゴメンねいきなり」

『あ…うん……』

くるみは、少し人目のある廊下に呼ばれホッとした表情をした。
人目のつかない場所で、オメガ以外と2人っきりになるのはいくら首輪をしていても危険だからだ。


「あの…いきなりこんな事を言って…困らせるのはわかってるけど…
君が、僕の【運命】だと思うんだ…!」


『え…』


その言葉にくるみはピクリと反応する。

【運命】…それは、アルファとオメガの間にのみ起きる特殊現象だ。
一目見ただけで感じ合い、必ず愛し合うことのできる…そんな夢のような現象だが、その確率は天文学的数字で…都市伝説レベルの話



くるみは『あー…』と呟くと首をひねった

「俺…ベータだけど、君を見た瞬間何かゾワっとしたんだ!
体を電気が走るみたいな…、ベータの俺なんかじゃダメだと思うけど…それでも、僕は君が運命だった思うんだよ!」


くるみは困った顔のまま、頭を深く下げる。

『ごめんなさい…
ベータとか、アルファとか関係なくて…
好きな人がいるの……だから、あなたの運命じゃないと思う…』


「そ…っかぁ……
じゃあその人が、縫井さんの運命…ってこと?」

男は断られる事を分かっていたように、だが傷ついた顔をすると、そう聞き返してくる。

だがその問いに、くるみはゆっくりと首を横に振った。


『多分…違うと思う……
この気持ちは、一方的な想いだから

でも…、いつか、好きになってもらえるように頑張るんだ!
あの人以外、好きになれないって思うから』


そこまではっきり言われると、男子生徒は乾いた笑顔で頭をかいた


「そっか…、うん…わかった
ゴメンね、いきなりこんな話しして」
/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp