第5章 I am weak
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第2の障害物…絶壁綱渡りの難関を、切り抜けた轟、爆豪。
到着したさら地の前で一瞬轟は足を止めた。
《先頭が一足抜けて下はダンゴ状態!
上位何名が通過するかは公表しねぇから安心せずにつき進め!!
そして早くも最終関門!!かくしてその実態はー!
1面地雷原!怒りのアフガンだ!!
地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!
目と足、酷使しろ!!!ちなみに地雷!威力は大したことねぇが音と見た目は派手だから失禁必至だぜ!》
アナウンスマイクから聞こえてくるプレゼントマイクの解説に、「人によるだろ」と相澤の冷静な声が入る。
(エンターテイメントしやがる…)
地雷のないところを塗って進むから、どうしても速度は落ちてしまった。
後ろの方で爆発音が響く中、一際大きな爆発音が速度を上げて近づいてきた
「テメェ!!!宣戦布告する相手…間違えてんじゃねぇ!!」
右手の大振りに加えて、後方から爆破をしかけてきたのは爆豪。
轟はそれを交わしながら、地雷原を進んで行く。
「スカしてんじゃねぇぞ!」
「スカしてねぇ」
「そういう所がスカしてるって言ってんだ!紅白頭!
てめぇがアイツの何だか知らねーが、あんな薄情女、熨斗付けててめぇにくれてやるよ」
「…女?」
轟が首をかしげたと同時、
けたたましく響く爆発音と、煙幕に乗って
ーーーー後方から、緑谷出久が吹っ飛んできた