第5章 I am weak
しかも一番大きな0Pのロボインフェルノは、不自然な体勢で氷で固められている。
「あいつが止めたぞ!あの隙間だ!通れる!」
轟後に続いて、ロボットの下を通ろうとする生徒達。
そんな彼らに、轟は言い捨てるように走っていく
「やめておけ
不安定な体勢ん時に凍らしたからな…倒れるぞ」
忠告通り、いい終わるが早いか
ロボインフェルノは、ぎぎぃ…いいい…と音を立てて大きく倒れる。
くるみは目の前で倒れた0Pの横を走りながら前線組を追いかけようとしたのだが
目の前に現れたのは、1Pの仮想ヴィラン。
「ーーーターゲット、発見」
『きたわね…
よし、センサーを壊してきて!』
くるみはぬいぐるみに、ロボインフェルノの部品の一部であった鉄の棒を投げ渡すと、ぬいぐるみは1Pに飛びかかり、頭部にあるセンサーに鉄の棒を差し込んだ。
同時に爆発して、ぬいぐるみは仮想ヴィランから吹き飛ばされくるみの腕の中に帰ってくる。
爆発のせいで、尻尾の部分に火がついてしまい、くるみは焦って手で叩いてそれを消し
『急がなきゃ…』
ぬいぐるみを抱えなおして走り出した。