第31章 I am nothing
くるみの全身は薄紅くそまり、しっとりと汗が滲んでいる
肉の凶器に、くるみは奥歯を食いしばりながら揺すりあげられた。
下からの突き上げに、子宮が形を変えてへしゃげる
『あ゛ぁっ…も…とむ…らく』
簡素な作りの机が、ギシギシと悲鳴をあげ、二人の動きは激しさを増す
腰を引く度、ヒダが絡むのが分かり、死柄木は息を呑む
「っハァ…」
睾丸の後から迫り来る射精感に死柄木は焦った。
くるみの背中を指先で引っ掻きながら
歯先を彼女の鎖骨に這わせ、
瞳がギラつきながらくるみを食い尽くすように覗き込んだ。
首を守る皮首輪の代わりにつけられた、2本の手首。
その手首に、死柄木が手をかけた。
と、その時…
「なぁなぁ!死柄木ぃ
寝てる間こいつどこに縛ってお…… 」
半開きのドアを開け、顔を覗かせたトゥワイスがマスクごしにでもわかる唖然とした顔で硬直した。