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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第31章 I am nothing




緑谷達は教師陣からその後も色々と質問をされたのだが、
証拠になるようなものも無く。
塚内が部屋に入ってきたところで

「では、引き続き我々は爆豪救出作戦の会議に移る…
お前達は帰れ。」
と、相澤に急かされ会議室を後にした。



「…緑谷、お前は本気でくるみをヴィランだと思ってんのか…」

教室を出てすぐ、轟が緑谷に突っかかる。


「……僕だって信じたくはないよ
でも見ただろ?

縫井さんが死体でプロヒーローを攻撃してたところ…」


「……轟、お前もしかして…あの子のこと」

そこまで言って切島は言葉を詰まらせた。

「でも、死柄木弔に
縫井さんが騙されてるって可能性もある…とは思ってる…

これは、完全に自分のエゴだと思うけど…
僕は、かっちゃんも
縫井さんも…助けたい…」


「緑谷くん……君は…この期に及んでまだ…!」
肩を震わせる飯田の肩を切島が掴んだ。

「…ちゃんと、取り返してこいよ…」

「切島くん…」

緑谷を止めようと抗う飯田を掴んで切島はその場をあとにした。
残った八百万は、轟を見つめ、はぁ…とため息を吐く。


「轟さんが、そのぬいぐるみの方を好きなのは
ずっと前から気づいていましたわ…

彼女は死柄木弔の恋人…
そうと知ってもまだ、諦められないのですね…」


「あぁ…せっかく信頼してくれてたのに悪ぃな…
俺はあいつの事になると…愚かになっちまう…」


八百万は苦笑いで轟と緑谷を見比べた。
そして、何も言わず一礼すると、誰もいない廊下を靴底の音を響かせながら去っていった…。




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