第29章 I am talking about our past
「は?」
死柄木は間の抜けた声を出し、くるみを凝視する。
半端に開けられた口の右下にあるホクロを指でなぞりながら、くるみはイタズラっ子のように口角を上げた。
『だから、私もヴィランになりたいの。
ダメ?』
「ダメ…じゃない……けどお前、その制服、いいとこの学校だろ」
『あぁ…』
くるみは床に脱ぎ捨てられた黒いセーラー服をゴミでも見るような目で見下ろした。
その瞳があまりに冷酷で、死柄木は一瞬胸をゾワゾワ撫でられたような気がした…
『アレはね…お父さんが入れって言ったから入ったんだよ。
今日も塾に行くところだったの。
お父さんが行けって言うから……』
でもね、サボっちゃった…
くるみはチロっと赤い舌を出して笑った
やけにその姿が色っぽく、死柄木はその舌にむしゃぶりつく
抵抗もなく絡まされる舌
それどころか体をくねらせて、妖艶に男を誘う幼い体に、死柄木は再度大きさと硬さを増し始めた男根をくるみの太ももに擦り付ける
「ハァ…それで…そんな『お父さん』思いの娘が…なんでヴィランなんかになりたがるんだよ」
熱い息を掛け合いながら、くるみは自分の人差し指を噛んだ
そっと広げた膝を、死柄木の四指が開き
精液でたっぷりと濡れた蜜壷に、また性欲を招き入れる
『うぁ……♡んっ♡……だって、
普通が嫌…
私…『普通』が大嫌いなの…』
正常位で男を受け入れながら、くるみは死柄木の前髪をかきあげる
そしてそっと唇を近づけて、鼻先が触れ合うと
その瞳は色を変えながら死柄木を見つめた