第29章 I am talking about our past
「くるみ、くるみ…」
確かめるように、何度も呼んで見る
くるみは耳元で囁かれる自分の声に、またビクビク体を揺らした。
『…お兄さんは…?』
「は?」
『お兄さんは…名前なに?』
「……弔。
死柄木弔。」
名乗ると、彼女は『とむら…』と覚えたての言葉を呟いた。
そして、細い腕を弔の長く白い首に巻き付けると、嬉しそうに…でも恥ずかしそうに笑った。
『弔…、くん』
どうやら彼女は、弔のコトをそう呼ぶことに決めたらしい。
弔は何故か嬉しくなって、くるみの体に片腕を回し、強く抱き締めた。
もう片手は、未だ太股をまさぐっていたが、
徐々に足の付け根まで這わせていくと、サテンの下着にその指が触れた。
親指を引っ掛け、スルスルと脱がせていく。
しっかり閉じられていた恥所は長い指によってゆっくりと開かされた。
「…濡れてる」
正直な感想が漏れただけだったのだが、その言葉は簡単にくるみを赤面させた。
『や……ぅそ…』
「ウソじゃない、ホラ」
弔は指先に二本指に絡めた愛液をくるみの前で見せつける
くるみはパッと目をそらし、さらに頬を赤くした。
ほんの少しだけ泣きそうになりながら目をぎゅっと閉じる。
弔はそんな彼女が愛しくて、面白くて
太腿を割いて、現れたふっくらとした肉の割れ目に再度指を這わせた。
乾燥肌の指先が、皮をかぶったままの肉芽に触れる…
弔はその皮を剥きあげると、中から小さな蕾が顔を出した。
『ぁっ…♡』
ほんの少し息を吹きかけただけで、声に甘さがまじったのをいい事に、弔はクリトリスに舌を這わせる。
『やっ…きたない…です…』
伸ばしてきた腕が、弔の頭を押し返そうとするが、弔は腰を掴んで抵抗できないようにベッドに押し付けた。
肉の芽にちゅっちゅっ…と音を立てて吸い付く
少しづつ硬さを持ち始めたソコは
まるで小さな男根のようだと、弔は思った。